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頭の良さは遺伝で決まるのか?

 

「私は生まれつき頭が悪いから」、「私は馬鹿だから子供が心配」などと頭の良さが遺伝する(=先天的に決まっている)ことを前提とした会話はよく聞きますが、実際のところどうなのでしょうか?

 

頭の良さは母親からのみ遺伝する?

アメリカのウェブサイト「サイコロジースポット」に「頭の良さは母親からのみ遺伝し、父親からは本能的な部分が遺伝する」との趣旨の記事が掲載されて、一時期真偽について議論が活発に行われていました。

しかし、この説は多くの研究者により否定されています。確かに母親由来でのみ遺伝する病気は一部あるものの、頭の良さに関連する遺伝子は膨大にあるため、母親からだけ遺伝するといった単純化は難しいようです。

 

頭の良さは先天的に決まっているのか?

先に結論から申し上げると現代の科学をもってしても明確に答えは出ていません

後天的な要因の方が大きいという主張では、
・乳幼児期の栄養状態が重要
・1、2歳の時の脳の神経細胞数をどれだけ増やせるかがポイント
・小さいうちにたくさん話しかけて言語の発達を促進することが決め手となる
・大人になってからでも脳は発達するため、日々の学習が重要
・蛙の子は蛙

逆に先天的要因が大きいという主張では、
・脳細胞間の伝達に深く影響する”CADM2”というゲノムが深く関係している
・一卵性双生児の知能指数を研究して「先天的要因と後天的要因は50%/50%であることが分かった」
・トンビが鷹を生む

 

親の頭の良さと子供の頭の良さに相関はある

頭の良さが先天的にせよ後天的にせよ親と子の間に相関があるのは間違いないようです。

例えば100%後天的に頭の良さが決まるとしても、頭の良い親は平均的に収入が高水準で子供の教育に資金を注入する余裕があるため、結果として子供は頭が良くなります。

親が良く本を読んでいれば子供も当たり前のように読書するようになるでしょう。

東大生の親はやはり東大生が多いです。

 

しかしながら、もう少し俯瞰してみれば(劣化していっているといわれているものの)日本の教育水準は世界的に高く、日本に生まれた時点で、相当なアドバンテージと捉えることもできます。もしかしたら、巨視的に見れば日本の中での環境の違いは微々たるものかもしれません。

環境のせいにして思考停止していては元も子もないので、ディスアドバンテージを感じている人ほど頑張ってみましょう!