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サーカディアンリズムから考える脳の活性化

サーカディアンリズムとは、単細胞生物からヒトに至るまであらゆる生物が持つ、自律的に生成される約24時間周期のリズムのことで、一般的な言葉では体内時計が意味的には近いです。
サーカディアンリズムに基づいた「時間医学」も近年注目されているほど、ヒトにとって重要なリズムです。

サーカディアンリズムと脳

サーカディアンリズムは精神活動、体温、ホルモン分泌、遺伝子発現などあらゆる生理現象に関係しています。
睡眠/覚醒も強く制御するため、当然ながら脳のパフォーマンスにも大きく影響します。
例えば人が普通に生活していれば夜に眠くなり朝に目が覚めるのもサーカディアンリズムのおかげです。
逆にいえばこのリズムがおかしくなってしまうと睡眠と覚醒が乱れてしまい脳のパフォーマンスが低下するわけです。

サーカディアンリズムの原理

脳の深部にある視交叉上核(SCN)がサーカディアンリズムを司る時計であることが研究により明らかになっています。
SCNで自律的に生成されたリズムはセロトニンの作用を受けた前脳基底部・視索前野という部位に伝えられ睡眠や覚醒の機能が発現します。
少し難しい話になってしまいましたが、セロトニンという脳内物質がポイントであることを覚えておいていただきたいです。
セロトニンはうつ病や不眠症との関連性が強く、年々研究が進んでいます。

普段の生活で気を付けないといけないこと

脳のパフォーマンスを高めるには、正しいサーカディアンリズムを維持して脳の各機能を同調させることが重要となります。

①規則正しい生活をおくる

「平日は睡眠不足がちで、休日に寝だめしている」という学生や社会人の人は多いと思いますが、不規則な起床時間はサーカディアンリズムを狂わせる要因となります。
就寝する時間はさほど影響しないことが知られているため、多少眠くたとしても朝起きる時間を一定に保つことを心がけましょう。
具体的には平日と休日の起床時間の差がMAXでも2時間以内におさめられるように努めましょう

②照明に気を配る

照明はセロトニンの分泌にも影響するため気を配る必要があります
簡略化すると視神経が光を受容するとセロトニンが分泌され覚醒が高まり、逆の場合には覚醒度が下がります。
照明を付けたまま寝てしまうことや、朝光の入ってこないような寝室環境はNGなのです。
特にブルーライトは可視光の中でもっともエネルギーが強く網膜まで届きやすいため、寝る前のスマホやパソコン操作はできるだけ避けた方が良いとされています。
また、東日本大震災後に節電対策として照明の点灯数が減ったことにより日中の覚醒度が下がり知的生産性が低減するなどといったことも危惧されていました。
規則正しい生活をおくるべき科学的な根拠を頭の隅に置いておけばなんとなく休日も早く起きて活動しようと思えるかもしれませんよ