「あなたの脳」に一番必要な記事はこちら

香りによる脳刺激 ~五感の中でも特殊な嗅覚~

香りはダイレクトに脳に刺激を与えるといわれています。まずはそのメカニズムを探ってみましょう。

 

嗅覚は五感の中で唯一、大脳新皮質を経由せずに大脳辺縁系に刺激を与えます。大脳新皮質は人類が高等生物になっていくにつれて発達してきた部分で、考えたり記憶したりするいわば理性をつかさどる箇所です。一方で大脳辺縁系は感情や本能をつかさどっています。つまり嗅覚はダイレクトに感情や本能に作用する原始的なモノなのです。信号に変換された香りは大脳辺縁系の後に視床下部に到達しますが、視床下部は自律神経の中枢であるため、香りは自律神経にも大きな影響を与えます。

 

何かの香りを嗅いだ時に急に懐かしく切ない気持ちになったり、臭いで人に対する好悪の感情が芽生えたりしたことある人も多いかと思います。

特に香りによって記憶がフラッシュバックするような現象はフランス作家の名前にちなんでプルースト効果と呼ばれています。

 

香りが脳の本能的な部分にダイレクトに働きかけることを上手く活用できると、脳に良い刺激を与えることが可能となります。認知症予防でもアロマは数年前から注目されています。高齢になっても嗅細胞は他の細胞と比べて活性が高いことが知られており、認知症予防効果も様々な臨床実験で証明されています。(※ただし、同じ香りを嗅いだとしてもその効果の個人差が大きいため、医療的な効果を謳うことは難しく、本記事もあくまで一例としてお読みいただくようにお願いします。)

 

集中⇔リラックスに香りを活用するような商品も出てきています。

SONYも昨年AROMASTICという5つの種類のアロマを携帯していつでも嗅げるような“香りウォークマン”を発売しており、気分を切り替えるために香りを活用することを提起しています。

 

皆さんも実感があると思いますが、気分と思考力/記憶力は密接に関係しています。

気分を切り替えるために自分独自の「集中する時の香り」を決めておいて、集中するときには必ずその香りを嗅ぐようにすることで効率的に脳を鍛えることができるようになると思います。

 

余談ですが、自分の髪の香りを嗅ぎながら歴史上の人物を暗記して、思い出せないときに髪の香りを嗅いで記憶を呼び起こすような人もいるようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。